story

□可愛い我儘
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久しぶりのデート



付き合って6ヶ月

最近、お互い忙しいからと
なかなか合うことが出来なかった僕ら


1ヶ月ぶりのデートに昨日はドキドキして眠れなかった

家にいてもソワソワ落ち着かなくて
一時間前に待ち合わせ場所に着いたのだ

そこにはティエリアの姿はなく
流石に早く来すぎたかな
と、近くのコンビニで時間を潰した


1時を告げる鐘が鳴る
「すまない、遅れた」

小走りで僕の元へ来る僕の恋人


今日は、水色のカーディガンに大きめのトートバックか・・・
何着ても似合うなぁ・・・



はぁはぁと肩で息をするティエリア
ああ
汗で前髪がくっ付いてしまっている
ガサゴソと自分の鞄を漁って
「はい」
と、ピンク色のタオルを渡す

「すまない」
受け取ろうとして触れた手
―ティエリアの手・・・!―
そう感動しているのは僕だけで
ティエリアはまったく気にせず
額の汗を拭っている


「ありがとう、洗って返す」



「ああ、いいよ」
「なぜ?君のものだろう?」
「だって、ティエリアのために買ったから」


「は?」

今日のための服を買おうと立ち寄ったショップで見つけたタオル

ティエリアに似合うだろうと思って買っておいたのだ


「ピ・・・ンク」
「うん、だって僕が使うなんて似合わないでしょ?」なんて笑う


「そ・・・だな」
想像したのかくすくす笑うティエリア

久しぶりに見る笑顔に見惚れてしまった

自分の恋人はなんて可愛いんだろう!
思わずガッツポーズ

そんな挙動不審なアレルヤをみてティエリアは首を傾げる



「じゃあ、いこうか」


「・・・・。」


「どうしたの?」


黙ったまま俯くティエリア


「・・・・て。」


「へ?」




「右手が寂しい」


ああ、そういうことか


「はい」
僕とは違う小さな手を包み込む



「いちごパフェ」

「はいはい」



君の嬉しそうな横顔







可愛い我儘



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「新しい本も欲しい」

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ベタ惚れなアレルヤさんでした
ティエリアはアレルヤが本気で困ることは言わない良い子なんです
(アレルヤなら何でも喜んでやりそうだが←)

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