MAIN2
□メビウスの輪
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「なぁサンジ、なぞなぞ!
無限だけど有限な形ってなーんだ?」
じゃがいもの皮をせっせと剥いていくサンジ。
そんな彼の長い足に抱きついて、チョッパーは話しかける。
「じゃがいも。」
「はぁ?」
適当なサンジの答えに、チョッパーは思わずすっとんきょうな声をあげる。
「まじめにやってくれよー。」
チョッパーはサンジの足をぽかりと殴る。
「うるせぇな。
あれだろ、無限大の…」
彼は包丁を置き、人差し指を空中に滑らせる。
「こういう形。」
「ん、∞か?
ぶっぶー、不正解!」
チョッパーは笑いをこらえるように口を手で覆った。
「えっえっえっ。」
「むかつくなぁ。
笑ってねぇで答えを教えろ。」
サンジは包丁をまた手に取り、しゃりしゃりと軽快にじゃがいもを裸にしていく。