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□燕雀、いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや
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:海賊王に俺はなる!
上陸した泡の諸島で、キッドとローは運悪くもパシフィスタと邂逅してしまった。
億越えの身ですら、起動停止させるのにてこずった。
「バーソロミューなんかじゃねぇ、よく似たそっくりさんか。」
ローは刀を背に負うと、黒い煙をぶすぶすとあげるパシフィスタを蹴る。
「礼は言わねぇぞ。」
キッドは衣服についた埃をはらうと、忌々しそうにローを睨み付けた。
「要らねぇよ、気色わりぃ。」
ローは眉を寄せて睨みかえす。
キッドはそんなローを無視して、踵をかえして去ろうとする。
「じゃあな。」
「新世界で会ったら、次は殺す。」
ひらひらと手を振るキッドの背中に、ローは挑発を投げかける。
ぴたり、とキッドの歩が止まる。