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□安らぐ場所を、夢に続きを
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風のたより:Letters









「あら、いらっしゃい。
いつものリキュールでいいかしら?」



マキノは店に入ってきた客に笑いかける。



「やぁ済まんね。」



村長はお気に入りのしましま帽子を脱ぎ、カウンターに腰掛ける。



「はぁぁぁ…」



スラップは席につくなり、盛大なため息をついた。



「まぁ、幸せが逃げちゃいますよ。
どうなさったの?」



マキノが心配そうに言う。



だが、コップを拭く手は止めない。



「…ープ、ド…ゴン、エー…ルフィ…。」



「え?」



ぼそりと呟くスラップに、マキノは思わず聞き返す。



「あいつの一族はどうなっとるんかと思っとるんじゃ。
血筋なんて話じゃないわい。
ただでさえ過疎っとる田舎村に汚名を着せおって。」



スラップはリキュールをぐびぐびあおり、まくしたてた。



「まだそんなこと言ってるの。」



マキノはくすくす笑った。
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