MAIN2
□変わりゆくのが人の心の常だと言いますが
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ウォーターセブンで麦わら帽子の彼に再会したあと。
僕たちは上層部への言い訳を考えながら、ガープ中将に丸投げされた書類を書きつけていた。
先刻の慌ただしさが嘘のように、船内は静かだ。
波とカモメとペンを走らせる音だけが響く。
「なぁコビー。」
ヘルメッポはなかなかすすまないペンを耳にかけ、両手を天井に伸ばした。
くあ、と大口のあくびをひとつする。
「あいつ、なーんにも変わってなかったな。
相変わらずムカつく野郎だ。」
「前に会ったときからしばらく経つけど、ルフィさんはルフィさんのままでしたね。」
ヘルメッポにあわせて、コビーもペンを置いた。