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□that'S the way the cookie crumbles
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クロコダイル万歳!
アラバスタの守り神!
砂漠の王クロコダイル!
「たいそうな人気ね。」
レインディナーズの屋上から、眼下に民衆が沸き立っているのが見える。
帽子を目深にかぶった女が、笑みを浮かべて男に話しかけた。
「ふん、くだらねぇ。」
海賊の首を背に担ぎ、葉巻をくゆらせて男はこたえる。
すると女は楽しそうに笑った。
「なにを笑ってやがる。」
「だって、この国の人たちは何も知らない。あなたはくだらないと言う。…なんだか可笑しくって。」
「ああ、まったく変な話だ。」
「あら、あなたが私に同意するなんて。今日は雨でも降るかしら。」
「お前も言うようになったな、ニコ・ロビン。」
すると女は笑うのをやめ、男を睨み付けた。
「その名は呼ばない約束よ?
サー・クロコダ…」
「はっ、確かに可笑しい話だ。
俺は国家転覆を目論む犯罪者、お前は兵器を呼び覚ます悪魔だってのに。」
男は女の言葉を遮って言う。