MAIN3

□The unlimiteds
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:命に限りない者たちによる、果てしなく絶えない会話













「なぁ俺たちって死ぬのか?」

「突然なんだってんだ。」

「馬鹿、死ぬわけねぇだろ。」

「なんで言い切れる。」

「もう死んでるからさ。」

「魂と影は俺自身だが、体は見ず知らずの他人だ。
倫理も生活の質もあったもんじゃねぇなぁ。
そんなん別に要らねぇけどよ。」

「はは、確かに。」

「でもあいつは死んだよな。
前に魚の塩焼き食ったやつ。」

「ああ、あの間抜け野郎か。」

「なぁあれ死んだっていえるか?」

「正しくは戻った、かな?
生き返ったというか。」

「ぎゃはは、腐った死体から人間に生き返るなんてな!
ニ度と経験できないぜ。」

「そうそう何度も味わいたくねぇよ、そんな経験。」

「いいや、モリア様に頼めば何度だって…」

「無理無理!
恐ろしくて対面すらできねぇや。」

「ははは、このチキン野郎!」

「うるせ!
いやでもモリア様ってさ、外観は怖いが実はゾンビ思いだよな。
怪人たちも手厚い待遇で暮らしてっし。」

「真夜中、どでかい音量でゾンビナイトを開催しても怒らない。」


「今思えば超良いよな、俺たちの生活。
腐って埋まってりゃそれで良いんだから。」

「ぶは、ちげぇねぇ!」













倫理はともかく、QOLはだいぶ満たされている彼ら。
 

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