MAIN3

□ポルカドット
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:船内ファッショントーク









「どっちにしよう。
水玉柄か、無地のほうか。」

「ナミ、まだ決まんねぇのかー?
俺疲れたから早く船に帰りたい。」

「あとちょっとだけ待ってよチョッパー。
黒いシャツと白いプリーツスカートに合わせようと思うんだけど。」

「…ネクタイ?
女の子がネクタイ?」

「女物の細身なタイよ。」

「えー?」

「ねぇチョッパー、チョッパーならどっち選ぶ?」



白と水玉のネクタイを両手にかかげたナミは、世の中の全ての男を震撼させる質問をチョッパーにはなった。



「白い無地がいいかなぁ。」

「ふーん、なんで?
それってスカートの白にあわせてのことかしら?
どうして水玉柄じゃいけないの?
こっちのタイじゃ嫌なのね?」



ああ面倒なことになった、と冷や汗を垂らした。



思わず閉口し、耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいになる。



「よくよく考えたらモノトーンコーデだからアクセントも必要よね。
よし、決まった!
水玉柄のネクタイにするわ。」

「なんだよ、最初から自分の中で決まってたんじゃん。」

「あんたは女心が分かってないわ。
後悔しないように背中押して欲しかっただけ。」

「…生涯、分からないままでいいや。」











例えるなら、お姉様に振りまわされる哀れな弟。
 

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