MAIN3

□トラディショナル
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:船内ファッショントーク









「さらさらの金髪、男にしては白い肌、細身なスタイル。」

「ん?」

「気持ち程度のおひげに、ちょっと苦めのたばこのフレーバー。」

「なにナミさん。」

「サンジ君てトラッドね。」

「そう?
意識したことねぇな、伝統とかあんまり。」

「スーツだって、レストランのときは本当に仕事着って感じだったけど、最近はおしゃれ感があるわ。」

「俺はそういうのに無頓着なほうじゃないからね。
まぁでも、ピンクのYシャツはさすがにやり過ぎたかなって今は思うよ。」

「あはは、DBFのときの?
あんた色白だからピンク似合ってたわよ。」

「色白…」

「刺繍のエンブレムが付いた紺のジャケットに、アーガイル柄のベストとか。
下はいつものスラックスに磨いた革靴で。
たぶん似合うわ。」

「うっわ、トラッドの代表的イメージ。」

「サンジ君て生まれは北でしょ?
ぴったりじゃない。」

「うーん、そんなに君が奨めてくれるなら、方向転換してみようかな。」


「是非是非してみて!
あんたおしゃれだから何気に毎日楽しみにしてるのよ。」

「そんなに俺のこと思ってくれてるんだね!」

「うん、ファッション限定でね。」

「ぐは、心にアッパーカットが…
でもそんなナミさんも素敵だ。」

「当たり前でしょ。」












二人は興味対象。
 

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