MAIN3
□トラディショナル
1ページ/1ページ
:船内ファッショントーク
「さらさらの金髪、男にしては白い肌、細身なスタイル。」
「ん?」
「気持ち程度のおひげに、ちょっと苦めのたばこのフレーバー。」
「なにナミさん。」
「サンジ君てトラッドね。」
「そう?
意識したことねぇな、伝統とかあんまり。」
「スーツだって、レストランのときは本当に仕事着って感じだったけど、最近はおしゃれ感があるわ。」
「俺はそういうのに無頓着なほうじゃないからね。
まぁでも、ピンクのYシャツはさすがにやり過ぎたかなって今は思うよ。」
「あはは、DBFのときの?
あんた色白だからピンク似合ってたわよ。」
「色白…」
「刺繍のエンブレムが付いた紺のジャケットに、アーガイル柄のベストとか。
下はいつものスラックスに磨いた革靴で。
たぶん似合うわ。」
「うっわ、トラッドの代表的イメージ。」
「サンジ君て生まれは北でしょ?
ぴったりじゃない。」
「うーん、そんなに君が奨めてくれるなら、方向転換してみようかな。」
「是非是非してみて!
あんたおしゃれだから何気に毎日楽しみにしてるのよ。」
「そんなに俺のこと思ってくれてるんだね!」
「うん、ファッション限定でね。」
「ぐは、心にアッパーカットが…
でもそんなナミさんも素敵だ。」
「当たり前でしょ。」
二人は興味対象。