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□君との時間(ジャンサビ)
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「お前は今、何を考えてたんだ?」
暫くの沈黙の後、ジャンが尋ねた。
「今、かい?そうだね…、幸せの本当の意味…みたいなトコかな?」
「で?」
「何だい?」
「答えだよ。お前のそれに対する答えはどうなったんだよ」
「いや、まだ出ていないんだ……
ジャン、お前はどう思う?」
「俺か?そーだなぁ……」
そう言うとジャンは、室内をぐるぐると回りだした。
「おいおい、落ち着いて考えられないのかい?」
そんなジャンを見て、サービスは苦笑した。
でも決して馬鹿にする気持ち等微塵もないのだ。
逆に、そんな一つ一つの行動にさえ親しみを感じる。
離れている時間が、剰りにも長過ぎたから…
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