ガンダムSEED部屋

□Can't you see my face?
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太陽がまだ地平線の下に息を潜めて夜が立ち去るのを待っている時間。

薄青い光が照らす部屋でレイは目覚めた。


『ハロハロー』


今やお馴染みとなったハロの声が足元で静寂を破る。


「静かに‥。キラが‥起きる。」


笑いながら白い足をシーツの上に引き上げて、

すぐ隣で眠っているキラを見下ろす。

起きている時の何かを達観した様な顔は影を隠し、今は子供のように穏やかな寝息をたてている。


身じろぎすると、太股の間を白濁汁が伝った。


それは今回に限った出来事ではない。

キラはレイがいつもこの時間に目を覚ます事を知らない。

もう少し時間が経って、再び寝入ったレイが起きる頃には体はキレイになっている。





「貴方は知らないと思ってる――‥」



眉先を落として、慈しむような表情を浮かべてキラの寝顔を見つめた。
そっと、汗ばんだ栗色の前髪を瞼の上から取り除ける。


「―‥貴方は、自分で思ってる程酷い人間なんかじゃない。」


囁く唇の動きに合わせて、サラサラと金髪が悲しげに揺れる。



そろそろと、自分の腹部に両手を載せる。

レイがAAに機体ごと救助されてから1ヶ月。

常に規則正しく訪れていた月径が来ていなかった。
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