ガンダムSEED部屋
□Where is my best place?
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気分が悪い‥。
グラグラする頭を押さえながらデッキへと向かう。
あの後、突然部屋にやってくると船内の構造をあーだこーだと説明してくれたのだ。
あの、ラクス・クラインが。
「お友達になりましょうね☆」
と手を握られ、
「アメ、要ります?」 とピンク色の小型ロボットからぽろぽろといくつもキャンディーを取り出して渡される。
何も考えずにそれを口に放り込むと、彼女は「ではまた☆」と部屋を出ていってしまった。
不可解な気持ちで壁を見つめていると、唐突に猛烈な吐き気が襲ってきた。
「うっ‥ぐ‥」
胃の中身を全て空にしても収まらない悪寒。
‥そして今に至る。
何かの黒い意図を脳裏に感じつつも、ふらふらとデッキに出る扉を開く。
「う‥み。」
幼い子供のようにポツリとつぶやいたそこは一面の大海原だった。
吸い寄せられるようにブリッジにもたれ掛かる。
海なんて‥眺めたのは久しぶりだ‥。
頭を腕にのせてゆっくりと瞬きすると、長い前髪がサラサラと風に揺れる。