ガンダムSEED部屋
□Where is my best place?
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初めて、海を見たのはいつの事だったか‥。
確か、ｷﾞﾙが施設から連れ出してくれて‥。
「あら〜こちらにいらっしゃいましたの♪」
突然の呼びかけに回想が打ち破られる。
我に返って声のした方を見ると、彼女が居た。
「ﾗｸｽ‥ｸﾗｲﾝさん。」
「“ﾗｸｽ”ですわ、ﾚｲさん？」
にっこりと微笑まれるとぎこちない笑みを返す。
「あの‥ﾗｸｽ‥。質問をしてもよろしいですか？」
「私に答えられる事でしたら何なりと。」
「この船は‥AAは、どの陣営にも属さぬ艦だと聴きました、貴方方の目的は何なのですか？」
「‥争いを止める事ですわ。」
「‥そんな‥！本気でそんな事を言ってるんですか！？」
「それがこの船の乗員全員の意志です。各々が持ち得る力を持って共に戦う事を決めたのです。そして私もその一人なんですわ。」
「正気じゃない‥理想論に過ぎませんよ、貴方方の考えというのは！」
苦々しげにﾚｲが言い捨てる。ﾗｸｽは青い瞳を凝らすと、澄んだ声で言った。
「ではお聞きします。理想を捨てて、人は 何処へ行けるのです？」