ゴミ詩T
□片隅方程式
1ページ/1ページ
【片隅方程式】
「君がいない」ということが切ない
一人の部屋がやけに広く感じてしまうから
二人じゃちょっと狭かった部屋
今は広い この喪失感
僕はただ片隅
広い部屋とにらめっこ 一人の部屋とにらめっこ
反対の片隅には君の写真
夕日のせいで余計に輝いて見えるのが辛い
まだ微かに残っている君の香りと温もりが苦しい
僕はただ片隅
それは少しでも君といた頃の狭さを感じていたいから
ただ片隅
それは君がいないという事実に慣れるため
片隅 狭いところで君との思い出にしがみつく
片隅 全体が見れるところで現実を見据える
相反する意味を持つ僕の一つの行動=ただ片隅
たった一つの行動に含まれる三つの感情=絶望+喪失+後悔
僕の全ての足りない一つの欠片
=君
君の家にはもう僕のものは残ってないだろうね
だけど僕の家には「君」がまだいっぱい残ってるんだ
写真も 香りも 温もりも 思い出も
臆病だから手放せない…「君」を
だから僕がちゃんと現実を見れるまでもう少し力を貸して
嘘もいっぱい言ったけど 「好き」は本当だから
もう少しだけ君の影と居させて下さい