ゴミ詩T

□片隅方程式
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【片隅方程式】



「君がいない」ということが切ない
一人の部屋がやけに広く感じてしまうから
二人じゃちょっと狭かった部屋
今は広い この喪失感

僕はただ片隅
広い部屋とにらめっこ 一人の部屋とにらめっこ
反対の片隅には君の写真
夕日のせいで余計に輝いて見えるのが辛い
まだ微かに残っている君の香りと温もりが苦しい

僕はただ片隅
それは少しでも君といた頃の狭さを感じていたいから

ただ片隅
それは君がいないという事実に慣れるため

片隅 狭いところで君との思い出にしがみつく
片隅 全体が見れるところで現実を見据える
相反する意味を持つ僕の一つの行動=ただ片隅
たった一つの行動に含まれる三つの感情=絶望+喪失+後悔
僕の全ての足りない一つの欠片
=君

君の家にはもう僕のものは残ってないだろうね
だけど僕の家には「君」がまだいっぱい残ってるんだ
写真も 香りも 温もりも 思い出も
臆病だから手放せない…「君」を
だから僕がちゃんと現実を見れるまでもう少し力を貸して
嘘もいっぱい言ったけど 「好き」は本当だから
もう少しだけ君の影と居させて下さい




 

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