ゴミ詩T

□雨の日には
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【雨の日には】



耳鳴りのような雨の音
恐ろしく程の静寂の中で ただ響く

あなたがいなくなった日も雨
あまりに突然の雨 あまりに突然の消失
今日みたいな大雨の中… あまりに突然奪われた光

だから思い出す 一番嫌な記憶
澱んだ空気が喉を湿らす度に浮かんでくる あの日の絶望

あなたさえいれば それ以上何もいらなかった
あなたさえいれば 全てが救われる気がしてた

降り続ける雨は涙を隠し
地を打つ雨音は泣き声を消している
あなたの前ならそれでもよかった
でも…今はそれが悲しい

雨の日には思い出す 嫌でも思い出す
全てを失った日 光を失くした日

願っても戻ってこない幸せ あの日の笑顔は一体何処へ?
あんなにも愛していた人は雨と流れた

ああ、もう少しで雨は止み また青空が見えるだろうね…
明るい光が降り注ぐ だけど…
心の中の雨は降り続ける 二度と青を見せずに




 

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