ゴミ詩T

□幻想とは虚空に消え理想とは似て否なるもの
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【幻想とは虚空に消え理想とは似て否なるもの】



初めから見ているものは違ったのでしょう
思えば決して実らぬ恋だったのですね

僕は貴女に「こうあってほしい」と思っていました
貴女は僕に「こうであるべきだ」と思っていました

貴女は僕の幻を見ていたのですね

咲かない花と知っていたならば
最初から水なんてやらなかったのに…

中途半端に育ってしまったので
もう根から抜くしかありません

そうして抜かれた恋は枯れるでしょう
貴女が見ていた幻ごと腐り落ちるでしょう
無惨に

僕は貴女の「幻」にはなれませんでした

「こうあるべきだ」になれませんでした

僕はただの「僕」なのです




 

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