ゴミ詩T

□みーつけた
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【もういいかい】



恋をした
大通りをずーっと行ったところの角を曲がったら見える大きな家の子
きれーなお洋服を着た女の子

何度かお話しした どんどん好きになった
でもどうしていいかわからない 伝え方がわからない
いっぱいお話しした 愛してくれない

遅い時間にこっそりあの子の家に行った
帰ったらお母さんに叩かれた また傷が増えた
あの子は不思議そうにこの傷を見る いつものように
それが少し…苦しい

愛してくれない どうすればいい
どうすれば伝わるの?

ある日答えを見つけた やっと見つけた 一つ見つけた

遅い時間にこっそりあの子の家へ行こう
お母さんはまた怒るかな?
小さい頃たった一度だけもらったプレゼント ある日の誕生日
小さな文具セット その一つを持って行こう あの子のところへ
一つの答え 手には一つのハサミ もう抑えられない一つの気持ち
軽い足取りで駆け出した

もういいかい




 
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