ゴミ詩T
□戦禍
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【戦禍】
細く繊細でしなやか
煌びやかでしかし飾らず
哀愁さえ漂わせる君はまるで彼岸花
お偉いさんの我儘で始まった理不尽
二人 荒廃した街で生きた
生きるのが辛いなら共に生きようではないか
地獄が恐いなら共に逝こうではないか
ゆびきり げんま
女は狂い舞い 男は光なき瞳で押し黙る
子供は泣き叫び 老人は手足をばたつかせ跳ね回る
その中で生きる理由
君がため
鼓膜を裂く雑音 一瞬の閃光
掌から消え失せる確かな感触
壊れた頭は幾分かの時を刻む
戦火に包まれた一輪の彼岸花
がむしゃらに抱き締めたらそっと崩れた