ゴミ詩T

□君が好き
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【君が好き】



こんなに君が好きなのに
恋心を憎んだのは初めてのこと
失ってから気付く大切さって本当にあるんだと
思い知らされたこの時はもう全てが遅くて…

好きになんかならなきゃよかった 君になんか出逢わなけりゃよかった
早く嫌いになればよかった 君がいなけりゃよかった

取り戻せない…

手の平の上で転がる悲しみにそっと息を吹きかけてみたけれど
悲しみはちっとも暖かくはなってくれず むしろ一層に冷たさを増して…
悲しみは悲しみのままで 何にも姿を変えてくれやしない
暖かい悲しみなんて無い あったとしたらそれはただの悲劇だろう
頭では解っていても心が追いつかない

君が好きだった
何も悪いことじゃなかったはずなのに
運命なんて嫌い 夢なんて消えちゃえ

日常が小さくなった 色もないし味もない

好きになってよかった 君に出逢えてよかった
嫌いにならなくてよかった 君がいてよかった

思えたら…あぁ思えたら…
そう前向きに思えたら…

悲しみに負けそうで 人生に負けそうで 自分に負けそうで
弱い自分…大嫌いで 強かった君…あんなに好きで
現実の冷たさ…知ってるから冷たくて
孤独に負けそうで 想いに負けそうで 君に負けそうで




 

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