ゴミ詩T

□かくれんぼ
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【かくれんぼ】



「あなたがいるから生きられる」
それが君の口癖だったね
じゃあ僕がいなくなったらどうなってしまうのだろう?
よく考えたことだった 答えはでなかったけれど

もし僕がいなくなったら…君は泣いてくれたかな?
今の僕みたいに…泣いてくれたかな?
全てが絶望に沈んで…空に溶けてたかな?

もう君は壊れるしか出来ないんだね
僕が願おうと 君自身が願おうと 世界中の人が願おうと
砂時計のようにゆっくり…また 割れゆくガラスのように一瞬で
崩壊の音色が聴こえるようで 不意に耳を塞いでしまった

「お願いだ…僕が見えないところで逝ってくれ」

辛いんだ…喜びを知っているから
目を閉じるよ そして10秒数える…その間に隠れてね
なるべく遠く…見つけられないくらい遠くまで

「神は全てをぶっ壊すのが好きみたいだ…」

生きられそうにないな…この先
道が暗すぎて…先が見えない

「君がいるから生きられる」
それが僕の 心の中での口癖だった
君がいなくなったらどうなってしまうのだろう…?
考えもしないことだった もう答えは出てしまうけれど

目を開けたら 君はもういないかな?




 

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