ゴミ詩T

□a ghost
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【a ghost】



全ては夢だったのだろうか?
あの夏の出会い、貴女は…

公園のベンチで奇跡のように出会った
…出会ってしまった貴女は ただ一つ微笑むしか出来ない少女だった
喋ることを知らない…でも僕の心を奪うには充分な笑顔を持っていた

貴女のためなら何でも出来た 貴女のためなら涙も流せた 貴女のためなら死ねた

夏の終わりと共に貴女は消えた
誰にも告げずにひっそりと
いつも貴女が座っていたベンチ…
一輪の花が供えてあったことに今更気付いた

全てを理解したと同時に 全てがワカラナクなった
ただ確かなことは ベンチの花は枯れ果てているということ
ただそれだけ

貴女のために流せた涙は 冷たいものに成り果てた
突き刺さった現実が痛すぎて…

現実は時として残酷な程温かくて 恐ろしい程優しくて 痛い程悲しくて
貴女は太陽のように温かくて 月のように優しくて 夜の闇のように悲しくて

悲しくて

貴女は耐えてたの?残酷な現実に
貴女は耐えてたの?笑顔の裏で

アナタハシアワセデシタカ?




 

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