ゴミ詩T

□君という星
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【君という星】



もう止めにしようか?眩しすぎる星を探すのは…
ひたすらに零れた星を採取するのは哀しすぎるから

孤独な子ども達が 父や母を追いかける悲しい時代に
僕はただ星を探してた 輝く星を 堕ちた星を
一番大切な星を 還らぬ星を

ただ一つ愛した星を取り戻したくて…
這うように探したあの時
あれは罪だと気付いたから…もう止めにしようか?

悲しい子どもをつくってしまう 汚れた社会にサヨウナラ
多くの愛をくれた 父母にアリガトウ
そして 僕の生を残してくれた星よ…最期までゴメンナサイ

億の死から一の生は成り立っていて
そう思うと 生ってすごいもので
でもあの星は僕の一の生の為の一の生だった
じゃあ君の一の死は僕の何だったのかな?
君はいないのに僕は残っていて…
星を失った僕は光れなくて…

君の一の生が与えてくれた僕という生がある
ならば君の一の死は哀しみという生を残したのかな?

子ども達が父母という星に縋るのを横目に 僕はただ夜空を
ひときわ輝く一つの星…
あの星の生を背負っているのだと考えると涙が流れた
この涙も 夜空の星になればいいな…




 

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