ゴミ詩T

□憧れて…
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【憧れて…】



行きたいよ…君の場所まで
遺された愛が痛いから
少しでも君に預けたい…この痛みを

一緒に怒って 一緒に泣いて 一緒に笑って
全てを共感していた懐かしさ
君と二人で採取した愛は 後味の悪い果実だったね

目を閉じれば愛しい残像が乱れて浮かぶ
そのまま二度と開かなくてもいい 君を見失わずにいられるから
切なすぎる程甘く蠱惑してくる真っ黒な触手
手を伸ばしてみてもいいかな?

連れてって…あの人の場所まで

掴んでしまえば楽になるかもしれないんだ
その触手を
傷をなぞられる前に掴んでしまおうか
その触手を

君に出逢える¨死¨への憧憬
恋の屍を乗り越えて進もう

視線は天に ナイフは逆手に
今 連れてって あの人の場所へ
今 行くよ 君の場所へ
僕の上に鮮明な紅い花を咲かせよう
ねぇ痛みを受け止めて…




 

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