poem
□零壱ボックス
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【零壱ボックス】
視線を糸にする
半開きの口に鍵をかけた
綻ばないで、君の水晶
手の平の中の凱旋歌
真っ逆様の羅針盤
綴じたら開いた玩具箱
綻んだ糸を固く閉めて
もう一度さようなら
開けないで、君の呼吸器官
三半規管が犯される
漆塗りの水晶玉
糸を絡めた占い師
彷徨え未来のペイントロード
不思議の国のおいてけぼり
綻び始めた君の精神回路
生命線は僅かに脈打つ
登頂されたイカれ月
ヤマビコは口に戻る
一周してきた絶望ロンド
就寝命令は電子機器の中
糸が紡いだ号令
0と1のベッドは満席
二の句に足されたおやすみなさい
今日の夢は虹色白昼夢
玩具箱の人形が密かに笑った