古キョン

□神の言いなりな世界を僕らは憎んだ 5
1ページ/2ページ

「・・・もう朝か。」
ったく。なんて夢を見たんだ。
古泉が・・・俺のことを好きなんていうわけないのにな。
おれはそんなに古泉に好かれたいのか?
そういえば、夢の中で電話かけたよなと思い携帯を見る。
ん?メールが来てる。古泉からだ。何かあったのか?
『お前のことだ。
あのことを夢だと言う可能性がある。
だから、現実である証明として、
メールを送ってやる。
オレはキョンが好きだ。
そんだけだ。遅刻するなよ。』
あれが夢ではなく現実だっただと?
・・・いやいや、そんなはずない。
だが、夢にしては鮮明に覚えている。
古泉の体温、声色、表情。
そして・・・触れるだけのキス。
あれは間違いようがない現実だ。
「嘘だろ」
口元が緩みそうになり、慌てて支度をする。
いつもよりも早めに家を出る。
なぜって? なんか古泉がいそうな気がしたからだ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ