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□玄き星 2
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玄夜さんが買ってきてくれた薬が効いたのだろうか―…

先ほどまであった頭の痛みと寒気が和らいだ気がする…
玄夜さんは仕事がある、と言ってさっき出掛けてしまったので僕はまた一人ベッドの中で寝ている。

『玄夜さん…いつ帰ってくるのかな…』
少し淋しさを感じていた

『……』
ふと脳裏に浮かんできたのはさっきの行為。

思い出すだけでも少し体が熱くなる。

なんで玄夜さんは僕にキスをしたんだろうか―…

なんで…

僕がいろんな人に犯されてきて汚いって知ってるのに何故…僕に触れてきたの――…?

柴には理解できなかった

昨日まで牢獄のような部屋で知らない人に犯され続けていた日々。
僕は愛玩具と同じなのに…
『…ぁ…』
少し思い出しただけで涙が出てきた。
辛くて、辛くて、もう駄目だと思ったからあの牢獄から逃げてきたのに…思い出すのはそればかり。
『ぅ…っ…あぁ…』

これからどうやって生きていこう―…



そんな事ばかりを考えていたら涙は止まることをしらず溢れ続けていた。
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