遊戯王5D’s
□TURN-01
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赤いバイク―Dホイールをひきずっている男が、サテライトの暗い駅内を歩いて、ある場所へと帰ってきていた。
男が奥の部屋を見てみると、3人の男と1人の女性がいて、パソコンでライディングデュエルを見ていた。
サテライトとは、ネオドミノシティに行けない者たちが住んでいる場所で、道路はひび割れ、瓦礫の山が溜まっている治安の悪い所だ。
男はDホイールのメンテナンスをしているが、4人はパソコンに夢中になっていて気づいていない。
“ブォォォン”
Dホイールのエンジン音に気づいた4人が入り口の方を見た。
ナ「よぉ・・・遊星」
青いバンダナをした男、ナーヴがメンテナンスをしている男―不動遊星に声をかけた。
タカ「悪ィな・・・やっぱジャックの事、気になってさ…ここでしかテレビ、映んねェしさ」
太っている男、タカが気まずそうに説明する。
ブ「凄かったぜ、アイツ。また強くなってやがる」
眼鏡をかけた青い髪の男、ブリッツが言った。
『お帰りなさい、遊星』
腰まであるダークブラウンの髪をした女性―東宮 咲羅が、遊星に近づいて声をかけた。
遊「ああ・・・ただいま、咲羅」