ダークシグナー編
□TURN-44
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マ「昨日、突然黒い霧がサテライトを覆って、霧が晴れてみるとそこにいた人たちが忽然と姿を消してたのさ」
遊「消えた?」
マ「そう、ほとんどの人がね・・・。こっちに霧は届かなかったからあたしたちは無事だったんだけどさ」
雑賀「ラリー、タカ、ナーヴ、ブリッツ、クロウは帰ってこないんだ」
遊「何だって!?」
『そんな・・・』
マ「何かの間違いであってくれたらいいんだけど」
亜「その人たちって遊星の仲間?」
遊「ああ」
みんなは複雑な顔をする。
マ「あんたもしかして十六夜議員の・・・?」
マーサがアキを見る。
アキ「はい、娘のアキです」
マ「そうかい!遊星、あんたこの子の心の扉を開いてあげることができたんだね。よかったね」
マーサはアキの顔を見て微笑む。
マ「あんたは、まだ鬼柳が怖いとか言うんじゃないだろうねぇ?」
遊「ああ、あの人々の魂を吸うことで発動する恐ろしいカード・・・自縛神。正直俺はあのカードが怖い。だが、俺にはこれだけの仲間がいる」
ジャ「勘違いするな。俺は仲間になったわけではない」
遊「仲間の想いを感じる事ができた時、俺はその恐怖を乗り越えることができる気がする。それに鬼柳・・・あいつもかつては仲間だったのだから」
マ「よく言った。それでこそ遊星だ。行くんだね、ダークシグナーの本拠地に」
遊星は頷いた。
マ「でも今日はもう遅い。泊まっていきなさい。さぁ、夕飯の支度をするよ。咲羅、手伝っておくれ」
『うん』
マ「あんたには聞くことが山ほどあるからね」
マーサは咲羅の顔を見てニヤける。
『聞くこと・・・?・・・!?』
咲羅はマーサの言っている意味がわかったのか顔を赤くする。
遊「?咲羅、どうした?」
遊星が聞いてくる。
『へっ!?いや、何でもない!!うん!マーサ、早く夕飯作りにいこう!』
咲羅はマーサの背中を押して台所へと向かった。