ダークシグナー編
□TURN-44
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牛「ちょっと待ってくれよ!何でサテライト出身者がそんなでけぇプロジェクトの責任者に?」
牛尾が操縦しながら聞く。
ジャ「遊星は元シティの生まれだ」
牛「何だって!?そんな、こいつがサテライトのクズ野郎じゃなかったなんて」
ジャ「俺はサテライトの出身だ、それがどうした?」
牛「いや・・・」
牛尾は操縦に専念することにした。
牛「まずいなぁ・・・尋常じゃないぜ、この雷。直撃されたら終わりだ。戻った方がよくないですかね?」
狭「私たちには後戻りは許されません」
牛「(俺はあなたの事が心配なんだよ)」
遊「あそこに着陸するんだ」
遊星がいきなり言った。
牛「え?」
狭「着陸して」
狭霧にそう言われ牛尾は渋々言うとおりにした。
*
遊星たちが着陸した場所はマーサハウスだった。
玄関には雑賀とマーサに子供2人が出ていた。
『マーサ!』
雑賀「遊星!」
マ「咲羅!」
マーサはジャックの姿を見るなり走り寄る。
マ「ジャック!ジャックじゃないか!」
ジャ「マーサ!」
マ「大きくなったにもほどがあるよ!」
ジャ「何年たったと思ってるんだ、ここを出てから」
マ「さ、昔みたいにほらほら・・・キングたるもの・・・」
マーサは手を出しジャックはマーサの前で膝をつく。
ジャ「キングたる者、レディには尊敬の念を」
ジャックはマーサの手の甲にキスをした。
それを見て遊星と咲羅以外の人は驚く。
マ「ほんっとにこの子はいい子だよ!」
ジャ「マーサ!いい加減に・・・!」
遊星と咲羅は懐かしそうに見ていた。
『そういえばあんな事もあったね』
遊「ああ・・・何ならしてやろうか?」
遊星が悪戯っぽく笑う。
『なっ・・・////いいわよ!別に!』
咲羅は顔を赤く染めながらそっぽを向いた。