ダークシグナー編
□TURN-42
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遊星は外に出て、ベンチに座っていた。
遊星の目の前にジャックが現れた。
遊「ジャック・・・鬼柳が本当に死んでしまったのなら、その責任は俺にある。どれ程俺の事を恨みながら死んでいったろう・・・こんな気持ちのまま戦わなければならないのか?あいつにとどめを刺すために・・・俺はどうすれば・・・」
ジャ「どうすればだと!?教えてやる!」
ジャックは遊星の胸ぐらをつかみ、無理矢理立たせて遊星の腹を思いきり殴った。
遊「・・・ジャック・・・!」
*
アキはバラ園へと来ていた。
しばらく歩いていると見慣れた人物がいた。
アキ「咲羅・・・?」
『・・・アキ・・・』
アキ「どうしてここへ?」
『何となく・・・私の家にもこんな場所があったから・・・』
咲羅はバラの花を一つ手に取る。
『妹とね・・・小さいときにたくさんの花に囲まれた所で遊んだ事があるの。妹はよく私にくっついてきたわ。“お姉ちゃん待って”って』
アキ「妹さんの事が咲羅は大好きなのね」
『ええ、家族の中で一番大事だった・・・父や母よりもね・・・。母は仕事が忙しくて中々会えなかったけど、嫌いじゃなかったわ・・・。父は私の事なんてただの後継ぎとしか思ってないだろうから』
アキ「咲羅・・・」
『アキのお父さんがサテライトに来て、必死にアキを助けてくれって頼んできたとき、これが本当の父親なんだなって思ったの。私、アキが羨ましい・・・こんなに両親に愛されているんだもの』
咲羅は微笑む。
『でも今は遊星もいるし、みんながいるから寂しくはないけどね』
アキ「咲羅・・・」
アキは突然咲羅の手を握りだす。
『アキ?』
アキ「私と咲羅は友達だから・・・辛いときは言って?」
『アキ・・・うん、ありがとう』
2人は互いに笑いあった。