ダークシグナー編

□TURN-36
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龍可はその言葉を聞いて不安な表情が出る。

龍亜はそんな龍可の表情を紛らわそうとして1枚のカードを手に取る。

亜「その夢に“パワー・ツール・ドラゴン”が出てきたって本当なの?」

可「え?・・・まぁ、似てたかな」

龍可は曖昧に答える。

可「いいじゃない、そんな事」

亜「いいもんか!だってそのドラゴンのカードを持ってるって事はさ・・・もしかしたら俺が最後のシグナーだったりするかもしれないじゃん!俺にも早く、痣浮かんでこないかなー?」

龍亜はすごく楽しそうにする。

氷「本当にそうなのか?」

さっきの会話を聞いていた氷室と矢薙は龍可に耳打ちするように言う。

可「古代の儀式にあんなロボットみたいな竜、出てくるわけないでしょ」

矢「そりゃそうだ」

氷室と矢薙は納得する。

龍亜本人はずっと右腕を見て痣が出るのを待っていた。

可「龍亜を喜ばせるためにあんな事言っちゃったの」

その言葉に2人は盛大なため息をつく。

亜「そぉだよ!俺が6人目のシグナーだから、もっとしっかりしなくっちゃ!どんな事があっても龍可の事を守ってやらなきゃいけないんだ!俺にみんな、任せときな!」

龍亜はビシッと決める。

その後4人はこれからの事について話していた。

亜「邪神たちと戦う竜ってつまり、シグナーの人たちは全員仲間って事?」

矢「そういう事になるな。あんちゃんと嬢ちゃん、それに龍可ちゃんとアキって姉ちゃんか」

氷「ありえんな。十六夜アキが仲間なら、アルカディア・ムーブメントも仲間って事になる」

亜「アルカディア・ムーブメントって何なの?」

龍亜が聞く。

氷「いい噂は聞かないな。何でもサイコデュエリストを集めて、怪しげな研究をしているって噂だ」

亜「サイコデュエリスト?」

矢「うーむ、稀にそんな能力を持ったデュエリストが生まれてくると聞いた事がある」

矢薙が言う。

可「どうしてアキさんはそんな所に?」

龍可が氷室に聞く。

氷「さぁな。何か事情があるのかもしれん」

亜「!ねぇ、俺たちでアキ姉ちゃんに協力してもらえるように頼んでみようよ!」

氷「何?」

亜「変な事してるっていうのはみんなの噂なんでしょ?最初から疑ってかかる必要ないんじゃない?」

氷「それは、そうだが・・・」

矢「言われてみればそんな気もしてくるな。ワシら大人は人を疑いすぎてるのかもしれん」

氷「確かに、俺たちの情報を話した所で損はない」

矢「ただアルカディア・ムーブメントと連絡とれんのかい?」

氷室はパソコンを開いた。

氷「雑賀のデータの中にあるかもしれない。奴は一流の情報屋だからな」

氷室はパソコンで調べ始めた。
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