ダークシグナー編
□TURN-32
6ページ/10ページ
その頃、シティではナスカの地上絵が消えたというニュースが流れていた。
ゴドウィンはそのニュースを見て、ダークシグナーが動き出したという確信を持つのであった。
ジャックとカーリーもニュースを見て、心当たりを思い浮かべていた。
*サテライト旧モーメント内*
「ふん、やはり来たか。まずは1人目、不動遊星。時は満ちた。5000年前の屈辱を晴らす前哨戦、最初の供物となってもらおうではないか」
1人の男が立ち上がる。
「奴は俺の獲物だ」
「まぁ、よかろう・・・」
立ち上がった男はニヤリと笑った。
*
みんなが寝静まった頃、遊星は1人起きて、Dホイールを押して去ろうとしていた。
ク「やっぱり1人で行くつもりだったのか」
遊星が振り向くと、クロウがいた。
遊「クロウ」
ク「黙って行っちまうなんて、みずくせぇじゃねぇか」
遊「これは俺の戦いだ。お前たちには関係がない」
ク「相変わらずだな」
遊「この戦いに巻き込みたくないんだ」
遊星は先に進む。
だがクロウは遊星の前に出る。
ク「待てって!俺じゃあ、力になれねぇっていうのか?」
遊「お前は分かってないんだ。ダークシグナーとの戦いが命がけだって事を。スリルを求めるだけのライディングデュエルとはワケが違う。奴等との戦いは命を削る戦い。あれはまさに、魂をかけた戦いなんだ。その結果は、あるいは・・・死」
ク「はぁ・・・クソ真面目なお前がそう言うんなら本当にそうなんだろうな。だが俺も・・・ガキ共を命がけで守る、そう誓った!」
遊「思いは一緒・・・と言う事か?」
ク「ああ」
クロウは力強く頷く。
遊星はしばらく考える。
遊「覚悟してついて来いよ」
ク「なめんなよ!道案内すんのは俺の方だ!」
2人は拳をあわせる。