ダークシグナー編

□TURN-32
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その頃、シティではナスカの地上絵が消えたというニュースが流れていた。

ゴドウィンはそのニュースを見て、ダークシグナーが動き出したという確信を持つのであった。

ジャックとカーリーもニュースを見て、心当たりを思い浮かべていた。

*サテライト旧モーメント内*

「ふん、やはり来たか。まずは1人目、不動遊星。時は満ちた。5000年前の屈辱を晴らす前哨戦、最初の供物となってもらおうではないか」

1人の男が立ち上がる。

「奴は俺の獲物だ」

「まぁ、よかろう・・・」

立ち上がった男はニヤリと笑った。


                   *


みんなが寝静まった頃、遊星は1人起きて、Dホイールを押して去ろうとしていた。

ク「やっぱり1人で行くつもりだったのか」

遊星が振り向くと、クロウがいた。

遊「クロウ」

ク「黙って行っちまうなんて、みずくせぇじゃねぇか」

遊「これは俺の戦いだ。お前たちには関係がない」

ク「相変わらずだな」

遊「この戦いに巻き込みたくないんだ」

遊星は先に進む。

だがクロウは遊星の前に出る。

ク「待てって!俺じゃあ、力になれねぇっていうのか?」

遊「お前は分かってないんだ。ダークシグナーとの戦いが命がけだって事を。スリルを求めるだけのライディングデュエルとはワケが違う。奴等との戦いは命を削る戦い。あれはまさに、魂をかけた戦いなんだ。その結果は、あるいは・・・死」

ク「はぁ・・・クソ真面目なお前がそう言うんなら本当にそうなんだろうな。だが俺も・・・ガキ共を命がけで守る、そう誓った!」

遊「思いは一緒・・・と言う事か?」

ク「ああ」

クロウは力強く頷く。

遊星はしばらく考える。

遊「覚悟してついて来いよ」

ク「なめんなよ!道案内すんのは俺の方だ!」

2人は拳をあわせる。
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