ダークシグナー編

□TURN-32
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ラ「ね、それでどうなったの?」

ク「あ、ああ・・・男はセキュリティに追い詰められた。男の選択肢は2つに1つ。セキュリティに捕まって一生牢獄で暮らすか、それとも生きたまま伝説となるか。男の選んだ道は・・・伝説となる事だった。常識にも縛られないその男は・・・飛んだ。その日よりDホイールは自由の象徴となり、そして男は伝説となった」

ラ「そ、それでどうなったのさ!?その男は助かったのかよ!?」

ラリーはクロウに言い寄る。

クロウは首を横に振る。

ク「男のその後を知る者はいない。だが、少なくとも「ここに生きている!」」

クロウと子供たちは心臓部分を指差して声を合わせて言った。

タカ「俺らもガキの頃、よくこの話聞かされたな〜」

ナ「ああ、いつの間にか忘れちまってたけどな」

タカとナーヴが懐かしむように言う。

ラ「それでクロウのDホイールには羽が生えてんのか」

ラリーがブラックバードを見て言う。

ク「う、うるせぇ。どうだっていいだろ?」

クロウが照れくさそうに言う。

ク「さっ話はもう終わりだ。ガキ共はもう寝ろ!」

ラ「寝ろ寝ろ!」

クロウの真似をしてラリーも言う。

子供たちは中へ入っていく。

「おやすみ、お姉ちゃん!」

『ええ、おやすみ』

咲羅はニッコリと笑顔で言う。

雑賀「サテライトの解放を目指し、伝説となった男か。そんな奴がサテライトにいたとはな。もしかして遊星・・・」

雑賀は遊星に目線を向ける。

雑賀「お前のその痣は、その男の志を継ぐ印なのかもな」

遊「・・・俺はそんな柄じゃない。もう遅い、俺たちも休むとしよう」

遊星の言葉にみんなは寝る事にした。
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