ダークシグナー編
□TURN-32
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*夜・・・*
クロウがビンを持って外に出ると、子供たちが遊星のDホイールで遊んでいた。
ク「おい、お前ら。大事なDホイールにイタズラするんじゃねーぞ」
「うん、分かってる!」
遊星たちは焚き火の周りで円になって話していた。
ブ「その話、本当なのか遊星?」
ブリッツが聞く。
遊「ああ、俺は見た。サテライトの滅びる未来を」
ナ「冗談じゃねェぜ」
タカ「それじゃあ、サテライトがそのダークシグナーって奴との戦場になるのか?」
ブ「ちょっと待て。ゴドウィンって奴の言う事なんて信じられるのか?遊星の顔にマーカー付けた奴なんだぞ」
遊「真実は分からない。だが、こいつとスターダストが奴等を敵だと言っている気がする」
遊星は袖をあげ痣を見る。
『私も・・・背中の痣とライトエンドがダークシグナーを敵視しているような気がする・・・』
咲羅は下を向く。
ク「ここが戦場になろうと俺はあいつらを守る。あいつらを守ってやれるのは俺だけなんだ。遊星、俺も力をかすぜ!」
「クロウ兄ちゃん、あの話して!」
女の子が突然、クロウの後ろに抱きつく。
「お前、またあの話かよ?」
「好っきだな〜」
男の子2人が言う。
「いいじゃない、クロウ兄ちゃんのお話好きなんだもん!」
ク「よぉし!それじゃあ話してやっか!」
「わぁーい!」
女の子は手を挙げて喜ぶ。
『何?あの話って?』
咲羅が首をかしげる。
ク「お、咲羅知らねぇのか?」
クロウが聞く。
『私、元シティ出身だから知らないわ』
「じゃあ、お姉ちゃんも聞いたら?すっごくいい話だよ!」
女の子は咲羅の膝の上に乗る。
ク「うし!じゃあ話すぞ!」
クロウは話し始めた。