ダークシグナー編
□TURN-30
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牛尾は頭を押さえながら起き上がった。
牛「どうなってんだ?」
狭「これはこっちが聞きたいわね。」
カウンターで深影がパソコンを操作していた。
牛「俺は確かキングを迎えに来て・・・」
狭「そう、あなたとキングがやったのよ。コレを見なさい」
深影は牛尾に監視カメラに映っている映像を見せた。
牛「バカな・・・」
牛尾は呆気にとられていた。
狭「とにかく、この女を見つけてキングを探すのが先決よ」
深影はパソコンからチップを抜き出した。
牛「おい!その監視カメラ映像は証拠品だぞ!?」
狭「あなたバカぁ!?こんな映像、誰かに見られたらあなたもキングも終わりよ!」
牛「お、オス・・・」
深影と牛尾はジャックとカーリーを探し始めた。
*
サテライトでは身寄りのない子供たちが楽しそうに遊んでいた。
「クロウ!」
「クロウだ!」
子供達が帰ってきたクロウに近づく。
「お帰り、クロウ!」
「お帰り!」
ク「みんな、いい子にしてたか?」
「うん!」
子供達は元気よく頷く。
ク「ならお土産だ。じゃじゃーん!」
クロウは盗んできたカードを子供達に渡す。
「本当にもらっていいの?」
ク「ああ。このカードだって、お前達が持ってるほうが幸せだってよ。でもいいか、お前らはセキュリティに捕まるような悪さはするな。さもねーと、俺みたいな面になっちまうぞ。言う事を聞く奴は、いつか必ずこの俺がここから出してやる」
「はぁーい」
みんなは元気よく返事をする。
クロウはDホイールをテントの中にしまう。
パソコンから新着ニュースが流れる。
それは、遊星がキングになったニュースだった。
ク「あの遊星がねぇ・・・。シティのデュエリストも大した事ねぇなぁ・・・」
クロウは呆れていった。