ダークシグナー編

□TURN-36
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遊星の手術はまだ続いており、体の中に刺さっている破片を男性が取り除いていた。

ラリーたちは曇った表情で手術が無事に終わる事を祈っていた。

咲羅は顔を埋めており、表情は分からない。

ラ「遊星・・・」

ラリーが呟くと奥からマーサと男性が出てきた。

ク「シュミット先生、遊星は!?」

クロウが慌てて聞く。

マ「全くあの子は強運だよ」

マーサが褒める。

シュ「内臓や血管はどこも傷付いてない。傷口が塞がれば問題はない」

シュミットの言葉にみんなは安堵と喜びが同時に来る。

ラ「咲羅、遊星の所に行ってきなよ」

ラリーが咲羅に言う。

『・・・』

咲羅は遊星が助かったのに、暗い表情のままだった。

マ「咲羅、遊星の傍に行っておやり」

『・・・うん・・・』

ラリーとマーサに言われ咲羅は奥の部屋へと入っていく。

ラ「咲羅、大丈夫かな?」

ラリーが心配そうに言う。

マ「あの子にも、色々と考える事があるんだよ。今はそっとしときな」

マーサは咲羅が入っていった先を見つめる。

ラ「うん・・・はぁ・・・はぁ・・・「「「「はっくしゅん!!」」」」

ナーヴ、ラリー、タカ、ブリッツのくしゃみが見事に重なった。

ク「どうした?」

クロウがラリーに聞く。

ラ「何か、熱出てきたみたい」

4人の顔はほんのり赤く、ラリー以外の3人は固まって震えていた。

マ「ちょっと!しっかりおし!」

4人はすぐに寝かされた。
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