Dream
□いっしょにいよう
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「あっちぃ」
「がんばれ」
「薄情な!おらおらー」
綱吉が急にべったり抱きついてきた。やば、こいつ体温たかっ!素面なのに!
「うっわくっつくな!暑苦しい!お前熱っ!」
「嬉しいだろ?」
「んなわけあるか」
ぺし、と額を叩くとさらに重くのしかかる。うぜえ。まじうぜ、…えっ!?
「わ、!」
「あ」
どすん。重さに耐えきれず、床へ倒れ込んだ。暑い。
「重い。下りろ」
「やだね」
「やけに意地張るね今日は」
こんこん、返事を待たずに、というか許可をとろうともせずにリボーンがドアを開けて入ってきた。俺と綱吉の体勢をみて目を瞬かせる。
「何やってんだおめーら」
「良いところに来た。リボーン、ちょっと助けてくれ。綱吉が馬鹿だから夏風邪ひいた」
「失敬な。...こほっ、」
「「それ見ろ!!」」
「うるさ、...っけほ」
違うんだ千夏、これはあれだ、とうもろこしにあたったんだ。ちょっとへんな色してたしさ。夏はやっぱ油断しちゃだめだね!
急に馬鹿みたいにしゃべりだした綱吉。ひとまず落ち着け。
「いや、だからさ...風邪じゃないから、一緒にいても染らないと思うし...」
「大丈夫だよ、綱吉」
俺は染るの覚悟でずっと綱吉のそばにいるからさ。そう呟くと彼はにへらと笑って俺に向かって咳をふっかけて、リボーンがぶっと吹き出した。
「あ、ごめん、わざとじゃないから...!」
いっしょにいよう
こどもみたいなきみが、やけにいとおしい
(綱吉、薬飲め)
(いやだ!薬嫌い!)
(...(イラッ)
*