小説(復活)

□カラオケ行こうよ☆
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ある日。とあるカラオケボックスにツナ、骸、雲雀の三人は来ていた。

何故カラオケボックスにこんなメンツで来ているかと言うと、事の始まりは骸の一言。カラオケに行った事のない骸が、行ってみたいと俺にすがりついてきたのを、雲雀さんが二人は危険だとか言ってついてきて…今に至るわけだが


「なんでここなんですか!?」「有名だから、ですよ♪」
「……。」


骸に連れて来られたのは最近学生達の間で『出る!!』と噂で有名なカラオケボックスだった。
骸ならもっと綺麗なカラオケボックス行くのかと思ってたのに!


ニコニコしながら中に進んで行く骸に、恐怖でガクガクぶるぶる脚が震えている俺は、あまりの中の不気味さに我慢出来なくなって骸にしがみつく。すると後ろから雲雀さんが勢いよくトンファーを骸に突き付けた。俺は「ひっ」と声をあげて骸から離れた。

「これが目的かい?パイナップル」

「まさか、僕の目的は綱吉くんと歌うことですよ。だいたい出るって噂があるのはごくわずかの部屋でしょう」

骸は俺の方を向いて「ね?」と疑問系に言うと、にっこり笑った。あまりの笑顔に顔が真っ赤になる。

「そ、そうだねっ」

「じゃあ、行きましょうか」「うん」

骸への殺気が止まらない雲雀さんを少々気にしながら、受付を済ませて部屋の番号が書いてあるレシートを挟んだボードをもらい部屋を探す。

「二階、みたいですね」
「…うん」

「綱吉、噂の部屋ってどこなの?」
「うーん。俺もよくは知らないんですけど、なんか空気が違う通りにある角っこの部屋と、あとは奥の赤い部屋とか」

「赤い部屋って、なにそれ。血かい?」

「さっ…さぁ!?」

ワクワク顔の雲雀さんを止めるように声を裏返していると、骸がとうとう部屋を見つけたようで嬉しそうに手招きをしてきた。



うそっ…

ここって!

雲雀さんと骸は平気そうな顔をしているけど、骸がいる所に向かおうとしても足がなかなか動かない。


そこは明らかに他の場所とは空気が違っていたから。
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