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□優等デビルと劣等エンジェル☆番外編☆
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†優等デビルと劣等エンジェル番外編†
『恋の瞬間』
──ある平和な昼下がり。
屋上ではいつも通りの顔ぶれと、いつも通りのあたたかい時間が存在していた
俺はいつも通り、劣等エンジェルの膝枕で昼寝を始める………はずなのだが、今日に限ってなかなか寝つけない。
(…とりあえず目ぇつぶっとくか。)
「まったく…修ちゃんってばまたお昼食べ終わるなり寝ちゃって〜」
アホ(劣等エンジェル)の文句が聞こえてくるが、俺は狸寝入りを決め込んだ
「よく寝られるよなぁ〜…わたしなんて修ちゃんといるだけでもいつもドキドキして死にそうなのに…」
まだ言ってやがる。
ホントにアホだな、こいつ。俺が緊張してないとでも思ってんのか?
「…寝顔かわいいかもνあんなしっかり者で凶暴な修ちゃんが、こーんなかわいい寝顔なんて皆知らないだろうなぁ〜…」
…しっかり者で凶暴?いやいや、お前と一緒にいたら誰でもしっかり者になるっつの。凶暴なのはお前がフラフラと変な男についていくからその後始末だ。
…ガチャ!
すると突然、屋上の扉が開く
「おー、完璧生徒会長と、そのダメ彼女じゃねーか♪」
オレンジの頭した男が陽気に俺たちに話かけてきた
「あっ、一護くん!…ってダメ彼女!?ひどいっ!」
「ははっ。いつ見てもお前らって変な組み合わせだよな〜!」
てめぇ一護。当然のように隣に座ってんじゃねーよ。
「あ、今修ちゃんお昼寝中だから静かにね?…ところでそんなに釣り合わないかな、わたしたち…」
「んー、まぁな。顔はともかく頭とか性格とか。はたから見ると親分と子分みたいな♪」
…悪気はねぇんだろーけど、ひでぇな。
「あ、そーいやずっと聞きたかった事があんだよ!」
「?なぁに?」
「お前たち、どうやってくっついたんだ!?」
「Σえぇっ!!?///」
修(Σはぁっ!!?///)
「だって気になんじゃん!絶対関わりが無さそうなお前らがどうやって付き合い始めたか!」
「どどど、どうやってって…///恥ずかしいよっ!」
「いーじゃねぇか♪教えろよ〜」
「いやだっ///」
「教えろ!」
「い・や!」
──俺たちの出会い、…か。
俺はまだ憶えてる
あの瞬間の気持ちを…
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