予告状

□第5話
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    予告状


悪伊世産業社長様
今夜、あなたの絵の美しさいただきます。

   怪盗 アテネ


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予告状

今夜アテネの狙う絵の美しさ、盗みます。

  怪盗 シンドバット

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    予告状

今夜、あなたの絵の美しさ、いただきます。

   怪盗 ジャンヌ

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いかにも金持ちそうな建物の中、都は不機嫌な顔をして三人の怪盗を待ち伏せていた



なぜ不機嫌なのかって?


社長「はっはっはっ!ウチの会社は金があるからこんな設備も作れるんだ!」



ピカピカのセキュリティシステムを前に、予告状の届け先の社長は高笑いした。


み「あら?絵がないわ。」


社長「ふふん。絵はわしが隠しておる!怪盗をいたずらに増やしている警察なんぞに頼っておれんわ。」



み「



不機嫌の理由は社長だった。











**一方、杏珠*




「はぁ〜ぁ。結局シンドバッドの弱点は分からずじまいだよー」



テ「杏珠〜、もうお仕事の時間だよっ!気持ち切り替えてっ!」



「わかってるっ!……ジャスト9時!行くわよ、ティナ!!」


「あいっ☆」







ガシャーン!!!




み「Σ!!?」








ガラスを突き破って登場したのはアテネだった




「女神が定めし宿命により…





怪盗アテネただいま参上☆」





み「出たわね!アテネ!」





?「ちょぉーっと待ったぁぁーー!!」




窓の方から声がした






ジ「皆さんこのジャンヌちゃんをお忘れではなくてー!?」



声の主はジャンヌだった




「あらジャンヌ。あなたは出てこなくてけっこうよ」




ジ「アテネこそ。この前わたしが封印をゆずってあげたからって、いい気にならないでよっ!」




「負け惜しみしないでよぉ!!ほんっと素直じゃないんだから!!」




ジ「わたしはいつでも素直ですぅーっ!」




ギャー



ギャー



ギャー













ガコンッ






ア・ジ「「ガコン…?」」






二人は言い合いに夢中で上から檻(オリ)が降りてくるのに気付かなかった。





み「オーッホッホッホ!!オマヌケねぇ!あんたたちも年貢の納め時ってとこね!」



アテネとジャンヌは目を見合せ、フッと笑った。



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