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□○天体観測
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『毎年、多くの流れ星を見ることのできるペルセウス座流星群。
今年は明日午前2時頃から流星群の活動が活発化、多くの流れ星を期待できそうです。』



そのようなニュースが流れた8月のある日。


買ったばかりの望遠鏡を肩に掛け、星野はひと気のない深夜の踏み切りで一人、うさぎを待っていた。


自転車のハンドルに結んだラジオからは月明かり、天候ともに申し分なく天体観測にはもってこいだという天気予報が流れている。



う「星野〜!おまたせ!」


星「おだんご遅いぞ!
2分遅刻!待ち合わせは2時だって言っただろ。」


う「ごめん、ごめん!
準備に手間取っちゃって。」



笑いながら謝るうさぎの肩には大きく膨らんだリュックサック。



星「そんなにいっぱい何持ってきたんだよ?」


う「え?お菓子でしょ、飲み物でしょ、それからレジャーシートとカメラと寒くなったとき用に上着も持ってきた!」


星「ピクニックじゃねぇんだから…っと!そんなこと言っている場合じゃなかった。
早く行くぞ、後ろ乗れよ。」
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