Ge×3

□SSS
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蒼坊主x黒鴉・微妙に裏表現あり










触れてからわかること



黒鴉のあの低くよく通る声が、
実は少しだけ造っているものだと
蒼坊主が知ったのは、当人を初めて
抱いて、しばらく経った時だった。

褥で何も纏わない、
無防備な彼の啼き声は、
意外に声高く、艶っぽい。
変わらぬことといえば、
その響きの美しさくらいで。



「そりゃあそうですよ。
仮にも普段貴方と会っている時は、
仕事をしている時なのですから。
気を引き締めているのも当然です。」



散々啼かせて枯れた声は、
常の涼やかさは僅かに失われた、
それでも美しいもので。

布団に寝転ぶ蒼坊主の隣で、
その声が寝物語に調度いい。



「でもよぉ、お前のこと理解して、
それから身体を繋げたつもりなのに…」



お前さんを抱いてからわかったことが、
あまりにも多いような気がするんだ。

黒鴉への謝罪と自分への戒め。
そんな具合のことを思わせる。

苦い顔をして俯いている蒼坊主に、
黒鴉は冷ました身体を再び布団へ
忍び込ませ、隣に居る思い人に向かう。



「何か…悪ぃな。」

「そんな…謝らないで下さい、蒼坊主殿。」

「いや、でも…」



反論という自分への言い訳を、
蒼坊主がその喉元まで出しかけた時、
耳元に温もりが近づいて。



「まだ貴方に暴かれたい事が
山ほどありますから…」



真夜中を思っての配慮からか、
恋人を惑わすための思惑からか、
囁かれた言葉は至極小さく、
それでいて酷く扇情的だった。










触れてからわかること


きっとそれはまだ無限にある










*****************


黒鴉て絶対恋人にドキっとするコト
言うと思うんですよ。

ほら声とか緑kwやし(^^)笑



ありがとうございました。
お帰りはBackでお願いします! 豆千代
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