Ge×3

□SSS
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*高山女体化注意
















彼(カ)の聖なる母はまったく知らぬ間に
その腹に救いの御子を授かったそうだ。



嗚呼、そうだ天使達。

彼女は確かに幸せ者だ。



こうも願い希う僕の腹は

今日も空っぽなのに。








みたされたいの









それはいつもとまったく
変わらないはずの夜。
鬼太郎と久しぶりの再会、
互いを確かめるべく床に入った。

そこまでは、
同じだったのに。



「…鬼太郎、おま…!」

「やっと、気付いてくれましたね。」



幼く柔い唇を啄みながら
いつもの様に衣服を全て取り去った。
そこまでは常と同じのはずだった。

しかし蒼坊主がそこに見たのは、
幼い女体。

鬼太郎の体が、
それだった。



「何で、お前…」



声や胸元こそ変わらぬものの、
決定的に違うのは、その下肢。
毛も生えぬ幼いものではあるが、
まさにそれは女の証で。

現状を把握出来ず戸惑う蒼坊主に、
鬼太郎は少しはにかみながら口を開いた。



「……薬で、一時的に」

「く、薬?!」



まさかぬらりひょん辺りに
一服盛られてその姿に?!

そう言いかけた蒼坊主だが、
鬼太郎がネズミ男から譲り受けた
(出所は不明だが安全性はある。らしい)
ものを今朝方自主的に飲んだという。

しかも大丈夫。父さんが帰るのは、
明日の午後ですから。などと話す。



「なんで女なんかに…?」



数十秒後抱えた頭を起こすと、
蒼坊主は最後の質問だと口を開いた。

するとその言葉を聞いた瞬間、
鬼太郎の視線が床へと俯く。
潜在した恥じらいが、
色濃く伺える。

しかし答えを求める蒼坊主は
ただ黙って答えを待つ。
そんな恋人に観念したように、
鬼太郎はつぶやくように言った。



「……あ……赤ちゃんを…」

「あ…お前、赤ん坊が
欲しいかったのか?」

「はい…」



蒼兄さんの赤ちゃんが欲しくて…

そう言うとごめんなさい、と謝る。
子が出来れば蒼坊主がもう少し
此処に頻繁に来てくれるだろうし、
何より愛の証が欲しかったと言う。

蒼坊主は幼く愚かで、
それ以上に愛しい恋人を
掻き抱くように側へと寄せた。



「赤ん坊なんか居なくでも、
俺はお前んとこに帰って来るのに?」

「…蒼兄さん。」



子が出来れば男を引き止められるなど、
まるで憐れなヒトの女のようだ。

例え鬼太郎本人がそうは
思っていないとしても、
その思考に至らしめた己を、
不器用な自分を蒼坊主は深く恥じた。



「気持ちってのは、こんなにも
伝わりづれぇもんなのか…」



幼くてもやはり女なのか、
気付かぬ内に蒼坊主はまだ薄くも
包容を思わせる胸へと顔を寄せた。
血を運ぶ拍動の規則正しい音は、
眠りさえ誘って。

蒼坊主は見上げるように
鬼太郎の唇に自分のそれを寄せた。



「…蒼兄さん」

「赤ん坊が居ても居なくても、
俺はお前を見捨てたりはしねぇよ。」



絶対に帰って来る。

そう言って確かめるように、
再び唇を重ね合わせた。









みたされたいの



会えない貴方に涙すれば


身体が空っぽになってしまうようで。


だから貴方にみたされたいの。





************



拍手で「蒼X高(女体化)を!」と頂いたので、
こちらを書いてみました。

もそっと明るくも出来ましたが、
あえて暗めにしたのは仕様ですww

で、悪乗りで蒼ゲタ(女体化)を
書いてみたという・・・orz




お粗末さまでした。
お帰りはBackでお願いします!



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