Ge×3

□SSS
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蒼高(女体)〜みたされたいの〜を
蒼ゲタ(女体)不埒Ver.にしてみた。











満たされ無いの











「な!お、お前…ゲタ吉?!」

「はは、やっと気付いたね。蒼さん。」



妖気を放っておきながら
道を訪ねてくるものだから、
不審に思い蒼坊主がその女を
よく見ると、それは男であるはずの
己の恋人だった。



「どうだい蒼さん。女の俺は、
なかなかべっぴんだろ?」



確かに、男の姿でも雰囲気のある
ゲタ吉は、今まさに美女そのもので。
変わらぬ銀灰の髪と肌はもちろん、
更に頼りなくなった肩や首筋や
控えめな胸や滑らかな脚線。

おまけに普段着ているシャツを
ワンピースのように着たためか、
惜し気もなく曝されている太股が、
道行くヒトの視線を集めていた。



「お前…そんな格好で歩いてたら
変な野郎に捕まるぞ?」

「えー?あはは、大丈夫だよ。
俺、結構逃げ足が速いから。」



そう言って軽やかに笑うゲタ吉は、
まぁとりあえず、俺のアパートに
行こうよ。
と、幾分高くなった声で鼻歌を
歌いながら、楽しそうに歩き始めた。

恋人の気が揉めるのも知らずに。





「ネズミ男がこの木の実を
知らない奴から貰ってね。
それをふたりで食べたら、
こうなったんだ。」



ネズミ男は早速街へ
遊びに行っちゃたよ。

世間話をしながら注がれた
番茶には、もう色が薄いためか、
ゲタ吉の笑みをよく映している。
なにか悪戯を考えているのか、
それとも自分の反応を見て
楽しんでいるのか…

ゲタ吉に見惚れる半ば
蒼坊主はぼんやりとしていた。



「…さん、蒼さんってば。」

「え?…あぁ、」



意識を目の前に戻すと、
ゲタ吉は蒼坊主の目の前にいた。

少し低くなった身長のためか、
座っている同士だとて、自然と
上目で見つめられている。



「な、…なんだよ。」

「なんだよじゃないよ。」



俺の話聞いてなかったの?
と、少しムスッとした態度も、
今は一塩に可愛く見えて。
それだけならいいものの、
こちらからは位置的にも
鎖骨やら胸元やらがが
ちらちらと見えるため、
蒼坊主がこうなるのも
無理は無かった。

蒼坊主は悪かったと言って
話を聞き直そうと、胡座を
組み直して座った。



「で、どうした?」

「…蒼さん、ホントに鈍いね。」

「へ?」



マヌケな返事は憐れなにも、
はっせられながら床へ。

仰向けになった蒼坊主に、
ゲタ吉は乗り上げた。



「な…なぁ、ゲタ吉…?」

「早くシようって、
言ってるんだけど。」

「…!」



嗚呼その妖艶に微笑む表情!

皮肉にも、それは変わらぬままだった。







満たされ無いの



せっかく貴方に会えたんだから、

そう満たされやしないさ。

私が欲しいのは、

その果てない想ひ




************



あーやってしまったww
いや、だってせっかく女体化するなら
お色気要因よゲタ吉さんにも
働いて頂こうかな…と。笑


お粗末様でした。
お帰りはBackで!


丗(よよ)
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