Ge×3

□短夜に幸福を
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求められることの幸福。

知るには早かったのかもしれない。
しかし知れば止められないそれ。

人がそれを罪だと咎めたとて、
もはや恐いとは思わない。

貴方が注ぐ限りの、
在らん限りの愛を、
ただ受け止めるだけ。




短夜に幸福を




互いの鼓動はやっと落ち着いた。
湿った幼い肌からは事後独特の、
汗と白濁の匂いがする。

鬼太郎の背中をすっぽり抱き抱えて、
蒼坊主は幸せの余韻に浸っていた。


「鬼太郎」

「……はい?」


不意に呼んでみると、
恋人は素直にこちらを向いた。
寝ているかと思ったが、
ころりと寝返った小さな躯。

その瞼には少しトロンとした、
眠気を含ませている。


「疲れたか?」

「ん…少しだけ」


しかし笑顔、その健気な態度。
嗚呼なんと愛しいのか。

蒼坊主は思わず、
その小さな躯を再び抱きしめた。
愛しさのあまりに。


「あっ…蒼兄さん…」

「…ん?」

「…あたってます……」


さっきしたばかりなのに。

躯を離しつつ言う。
その頬が少し赤いのも、
また可愛いらしくて。


「久しぶりに会えたからな…」


しょうがないと言うかのように、
蒼坊主は苦笑いをした。

そしてそんな蒼坊主に、
鬼太郎は呆れるような笑顔を向ける。

微笑み合う二人の笑顔は、
間違いなく愛を確かめ合った
恋人達のそれで。


「なぁ、もう一回…」


会えない日々も加算の内か、
ただもう愛おしくて触れ合いたくて。
蒼坊主は小さな首筋に唇を寄せた。

また再び睦み合うため、
鬼太郎を誘うように。


「駄目ですよ」


また朝一に発つんでしょう?

ぺち、と頬を叩かれ制される。
痛くはないが身体は確かに離される。


「鬼太郎…」

「…もう寝ましょう。」


小さな口から
自分よりも大人びたような言葉。
少し寂しい。

それは甘えまいとする、
鬼太郎の努力なのだということを、
蒼坊主は知っていた。

だからこそその腰を抱いた腕は、
離したくはなくて。
その力を強くして。


「あッ…ちょっ、に…!」

「何だ、まだ出してなかったのか?」


忍び込まれた高々指が捕らえたのは、
先程蒼坊主に吐き出された白濁。
それにより多湿なそこからは、
ぐちゅん、奇怪でいながら卑猥な音が。

鬼太郎も身を攀って(ヨジって)抵抗する。
が、それは本心の表れか、
本気のものでは無くて。
いつしかまた蒼坊主に組み敷かれていた。


「出さないと腹壊すぞ?」

「んんッ、あ…!」


ゆっくりと、長い指で掻き出される。

その指の動きに従って、
その小さな後孔から、
コプリと溢れる液体が艶かしい。

幼い太股に垂れ流れ落ちてゆく、
その様もまた官能的で。
蒼坊主の欲を確かに煽る。


「っ…やべぇな」

「や、あ…兄さ…んんっ!」


処理と呼ばれる行為に、
背を弓にして震える躯。
早熟と呼ぶにもまだ早過ぎる程幼く、
それでいて悩ましげ。

指を休めること無く、
蒼坊主は鬼太郎の胸元や脇腹、
胸飾りに口づけを施し始めた。


「っひ、い、やあっ…!」


いやいやと首を振るが、
熱い舌はぬるぬると容赦無く嬲る。
桃色の粒や柔肌を攻め立て、
着実に鬼太郎を追い詰めてゆく。

もはや後始末とは、
違った行為と成り果てていた。


「鬼太郎…、いいか?」

「っあ、は…やく…!」


迎えるように開かれた幼子の脚は、
白く頼りなく、そして卑猥だ。

その鬼太郎の脚を己の肩に乗せて、
蒼坊主は自身を鬼太郎の内へと
ゆっくりと納めた。





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