Ge×3

□少夫廉恥
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小さく熱い唇が苦しそうに動くのは、
酸素を求めているからか、
俺を求めているからかなのか。

何れにせよその様は甘美であり、
また無意識だからこそ愛くるしい。

そしてその行動の一つひとつが、
俺を禁忌の欲に至らしめる。
もちろんそれも、無意識に。

嗚呼なんと罪深く、無垢なのか!
俺の幼い恋人よ。








少夫廉恥








甘い口づけとはよく言ったもので、
俺は年甲斐も無く鬼太郎の唇を、
ただ貪っている。

まるで餓えた獣だ。浅ましい。
しかし自己を嫌悪する暇も無い程、
俺は延々と唇を重ねていた。

そう、まさに無我夢中で。



「ふっ…ん、っは…」

「っ…はぁ、鬼太郎…んっ」



鬼太郎にとって俺の舌は
やはり大き過ぎるらしく、
苦しそうな吐息が漏れる。

それでも今まで抑えていた
情欲や止まぬ熱い思いなどが、
ぬるりくちゅりと音を立てて
ふたりの空気を淫猥なものへと
確かに作り替えて。



「んん…っちゅ、は…ぁ」



一度啄んでから唇を離すと、
幼い口元はぬらりと淫猥な光を放つ。
それに負けじとひとつ眼は、
透き通る涙に濡れている。

そんな眩しい無垢な姿を見つめる中に、
俺は先程自分が引きちぎった学童服から
覗く、柔肌を見つけた。
ずっと触れたかった、肌色を。



「あっ…に、さ…んん!」



緩く触れた肌は白く、
滑らかな感触が指に過ぎる。
また幼子特有の円い曲線が、
俺の中に在る背徳の精神を
ふつふつと湧かせる。

この半ばくすぐるような愛撫に、
鬼太郎は眉根を寄せて堪えている。
果たして堪えているのはくすぐったさか、
はたまた感じたことの無い快感か。



「んっ……あ…!」

「……っ」



何れにせよその顔が、
俺には堪らない。

両手十の指で胴の形とで
さらりとした感触を確かめた後、
俺の視線は薄桃色の小さな、
ふたつの突起に辿り着いたのは、
故意的で。



『うすももいろ…』



濁りもくすみも無い綺麗なそこに、
先程互いの唾液で潤したはずの
俺の口内には、じわじわと生唾が
湧いて出て来た。

俺はもう我慢出来なくて、
鬼太郎の胸に噛み付くように、
その右の突起に口を寄せる。



「ひ、んあっ…!」



肌に味などあるものか。
なのにどうしてこうも甘い!

しかもその柔らかな粒を甘く噛んだ瞬間、
びくりと跳ねた体を抱き込めば、
細い肢体は片腕に納まってしまう。



「あっ、いや…!」



躯を抱き込んだのをいいことに、
我慢の利かない俺の左手は、
抵抗する鬼太郎の半ズボンへ。

指で留め金を外しそのままずらせば、
もう何も纏う物はなかった。

そう無垢な肉体は、
俺の手の中に。



「や、だ…っ恥ずかし…!」



その羞恥の表情に相応しく、
鬼太郎の中心はきちんと
男の興奮を表している。

しかしそこには不純などない。
まさに誰にも許したことのない場所。

ただ未開の快感を感受するために、
そこは震えていた。



「自分で触ったこと、あるか?」

「……す、少し…だけ」



敢えて出した少し低い声に、
素直で可愛い恋人は視線を反らした。
もちろん罪悪を感じる、
その様も愛らしい。

しかし俺はそんな姿よりも、
羞恥に染まる鬼太郎の顔が見たくて。

触れるか触れないか、
わざと撫でるように中心に触れた。



「ふあっ…あ、っ!」



形をなぞるように撫でられ、
その肢体がビクリと揺れる。

淫猥な痙攣に伴い、
最後の衣の小さな半ズボンが、
今落ちた。






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