風ノ行方

□act.9
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なんとかあたしを気にすることないように、お使いを頼むことにした。


「貴女がそう言うのなら……」


少し名残惜しそうだったが、ようやく決心してくれたのか、『いってきます』と言って部屋の扉を閉めた。




よし。
こっそり部屋を出て、窓から生徒達がホグズミードに出かけたのを確認する。

今ホグワーツにいるのはあたし、ハリー、そして数人の先生。

かいくぐるのは楽ちんだね。









静まり返った廊下。
なんだか新学期前を思い出す。

カッカッカッ、と誰かが近づいてくる足音がした。


「!!」


さっとブロンズ像に身を隠す。

スネイプ……
なーんかあの人とは縁があるんだよなぁ。

やっかいなのに目をつけられちゃったよ。
まぁ最初から先生を猫にしちゃうなんてことやらかしてるからな(汗)


完全にスネイプ先生が通り過ぎたのを確認し、再び歩き出す。


ピーター…一体どこにいる?
てか、まさかロンが持って行ってたりしないよね。

あれ?
ピーターがハグリッドに保護されるのっていつだっけ?


やばい。
記憶が混乱している。



とにかく、今日は太ったレディの絵に近づくのはやめておこう…
それ以外を徹底的に探すことにした。
あ、ハグリットにも一言言っておこうかな。








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