風ノ行方

□act.8
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「本日の授業はここまで。先ほど言った課題を来週の月曜までに持ってきなさい」


トントンと教科書をまとめ、ハーマイオニーといつ課題をやるかの話をしていた。


「ミス.クロス、ちょっと残りなさい」

「え…はい。ごめんハーマイオニー、先に戻ってて」

「わかったわ。早く戻ってきてね」




ハーマイオニーはハリーとロンと連れ立って教室を出て行った。
教室内にちらほら生徒達が残っていたが、スネイプ先生が痺れを切らして一睨みすると慌てて教室を後にした。



「あの?何でしょうか?」


眉間にシワが寄ったままのスネイプ先生におずおずと声をかける。


「何か、隠していないかね?」


ぎくり。


「な、何か…とは、何でしょう、か?」

「そのどもり方。怪しい」


う……
隠してることはあるけど、そんな簡単に人に言えることじゃない。

どんどん間合いを詰められ、背中に壁が当たった。

顔が……
近いっ、近いっ、近いよっ!!



「セブルス?」


かなり顔が接近したところで誰かがスネイプ先生の名前を呼んだ。
ゆっくり振り向く。
が、あたしにはスネイプ先生の広い胸が邪魔で誰なのかは見えなかったが、その甘い声がルーピン先生だと気付いた。





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