風ノ行方4

□act.6
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翌日22時。




「んん゙――!」

「あら、もう平気なの?」


ベッドの上に起き上がり、思いっきり体を伸ばしていると、ハーマイオニーが部屋に入ってきた。


「おはようハーマイオニー。夕食もバッチリ食べたし、そのあと軽く眠れたし、体調はすこぶる良好であります!」

「そう、それは良かった。…でも、良くない知らせがあるわ」


神妙な顔つきになったハーマイオニーに、ただ事ではないと思い寝巻きのまま1階へと降りて行った。

なんだか嫌な予感がする。







ドアを開けてみれば、その場には騎士団の団員の一部が揃っていた。
そして、団員だけではなくロンやジニーまでもがその場にいたのだ。

頭にハテナを浮かべながら、あたしとハーマイオニーは空いている席に腰を下ろす。


「ハリーがマグルの面前で魔法を使った」


リーマスの言葉に、心臓がドクンと音を鳴らす。




「知っての通り、マグル界において未成年魔法使いが魔法を使用することは違法とされている」


シリウスが神妙な顔をして口を噤むと、騎士団の一人が口を開く。


「ハリーが魔法を使った理由は、ディメンターに襲われたからだ。恐らくヴォルデモートの差し金だろう」





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