風ノ行方4

□act.1
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「不死鳥の、騎士団?」



ダンブルドアを目の前に見据え、両隣をリーマスとシリウスに固められたまま、あたしは口を開いた。


あたしの問いに、ダンブルドアは大きく頷く。
そして、あたしと目を合わせようとはしない。


「ワシが、ヴォルデモートに対抗すべく創設した組織じゃ。やつが消えてからは活動することもなかったのだが……」


ヴォルデモートが復活したから、活動を再開する。
そう言う事だろう。


「私やシリウスもそのメンバーで、ジェームズとリリーそれに…ネビルのご両親も一緒に活動していたんだ」


懐かしそうに目を細めてリーマスが呟いた。
その表情はどこか悲しげで、それを感じ取れない人間はこの中にはいないわけで…


「ダンブルドア校長。あたし……」

「ワシらは、また再び立ち上がることとなる。しかし、迷っているのじゃ…カリンを巻き込む事を……」


ダンブルドアの瞳は揺れている。
相変わらずあたしを映さないまま。


「だが、ダンブルドア。ヴォルデモートの狙いがカリンだと分かっている以上、本部に身を置いておく方がいいんじゃないか?」



横からシリウスが口を挟む。
本部、騎士団の本部か…


「ワシもそれに賛成じゃ。これからホグワーツも休暇に入る。カリンはこれからシリウスとリーマスと共に、本部に向かうのだ」




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